デザイン事例:日本一の笑顔の名刺

企業は組織をよくするために様々な目標を立てます。
例えば、「売り上げ150%UP!」「歩留まり10%改善!」「残業をもっと減らそう!」「社員旅行で海外旅行へ行こう!」などなど。

今回、弊社で名刺デザインをお手伝いさせていただいた豊産業様は一風変わった目標を立てられていました。

それは、

「日本一の“笑顔であいさつ”を実践します!」

というものでした。

豊産業さんは兵庫県でダイカスト金型の設計・製造からダイカスト製品の量産まで一貫して行う創業55年の歴史ある製造メーカーです。取引先はほとんどが大手の上場企業で、日本のものづくりを高い技術力で支えてきました。

何事にも明るく前向きなI社長から相談を受けた時、豊産業さんにはある課題があったそうです。それは、

「社員一人ひとりが輝ききっていない」

というもので、当時、社内の風土改革に着手したばかりでした。

ものづくりの会社さんなので、実直だが従業員同士コミュニケーションが活発、というわけでは決してなく、やや風通しの悪さを感じておられました。
創業社長の「素晴らしいものづくりで、社員一人ひとりを豊かにしたい」という思いを引き継ぎ、新たな豊産業らしい「豊かさ」を追求しようと、改革を推進されていました。

社員もお客様も会社も幸せにする…! 並々ならぬ決意で、しかし決して強制はせず、ジワジワと進めておられました。
※ちなみに、この改革手法が、非常にビジョナリーかつ実務的でして、興味のある方はぜひ豊産業さんの工場見学へ行ってみてください。かなり勉強になります。

その時のスローガンであり社内目標が「日本一の“笑顔であいさつ”を実践します!」だったのです。

そこで弊社がご提案させていただいた名刺がコレです。

 

大きく配置された笑顔のお口マーク。
“笑顔の型”というテーマでデザインさせていただきました。

この名刺は実は透明なカードでして、

名刺の透明部分を口元に合わせると、スローガンの「笑顔」を誰でも再現できます。 あとは、あいさつをすればどんな取引先の前でもぶれることなくスローガンで突き抜けられます。
日本一の笑顔を「型」にするとどうなるだろう。それを、皆で大真面目に考えたらこうなったとも言うべき 技術者らしい無骨さと実直さが垣間見える唯一無二のデザインです。

名刺の完成直後、台湾へ商談へ行かれた時、早速使用されたところ大ウケだったと喜んでおられました。国境を超えどんな相手でも名刺一つで笑いあえるなんて素晴らしいですね^^

実はこの笑顔マーク、名刺だけにとどまらず、会社の一大イベントである経営発表会において、各部署ごとになんと16個ものバリエーションで登場。各部署の方針プレゼンと一緒に発表されしました。

それがコチラ。

 

※それぞれに意味があるシンボルです。気になる方はお問い合わせください。

ありがたいことにこれを機に、社員の方々にも大変気に入っていただき、

至る所で、使っていただけるようになりました(笑)。もう笑顔があふれて仕方がないですね^^素敵な会社感がじわじわ伝わってきます。

無論、社長はじめ従業員の皆様のひたむきな努力と改革精神があってこそですが、名刺のデザインがこんなにも会社の風土を変えていく一つの要素・きっかけになったかと思うと本当に感動しました。

まさしく日本一の“笑顔であいさつ”を実践されています。

豊産業様は今後ますます発展活躍されるのは間違いないですね!

シンプルなデザインでインパクトを。
ユニークな名刺で記憶に残るマジマジ。